【インタビュー】フェリック株式会社 営業部池田様|SDGs配慮ウェアが果たす、グローバルな役割

お客様の声

各プリンタブルウェアメーカーが勝ち抜き戦争にしのぎを削る中、我先にとSDGsに注目したフェリック株式会社。同社の営業部としてご活躍される池田賢司氏に、SDGsに関するお話を伺いました。SDGsに配慮したプリンタブルウェアがもたらす、持続可能な未来への新たな可能性とは…?

身近な存在になりつつある”SDGs”というワード

ーー池田様は現在、SDGsというワードをどのように捉えていますか。

正直な話、現在の仕事をしていなければ、SDGsというワードを聞いても一体何のことなのかピンと来ていなかったと思います。ですが最近ではテレビやネット、雑誌等で情報を得る機会が増え、SDGsを身近なものとして捉えるようになりました。SDGsは、重要なキーワードだと思っています。

ーーSDGsはいまや、一人ひとりが身近に感じるべき存在になりつつありますね。

そうですね。また繊維の仕事に携わっている者の立場からしてみれば、もっと壮大なテーマとして捉える必要があると思っています。といいますのも、Tシャツの材料となるのは綿花などの植物です。それらを栽培するためには、農薬を使っていたりします。そのため、環境汚染や土壌汚染などが発生します。また綿を栽培している地域というのは、中国や南米、インドなどの後進国で、厳しい環境下にあるのが現状です。我々(プリンタブルウェアメーカー)が高い価格で買うことで、後進国の貧困家庭の子供たちが学校に通えるようにしたり、健康で文化的な生活を送れるようにしたりして、経済水準を上げることができます。

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ーーグローバルな視点で捉えたときに、私たちが考えさせられることは本当に多いですね。

そうですね。我々のいる日本は幸いなことに先進国で、経済的にも恵まれています。そういった意味では、後進国の経済的な厳しい実情は意識しないと身近には感じられないと思います。SDGsがそういったことを感じるきっかけとなるのではないかと思っています。

差別化を図るためのSDGsとTシャツの掛け合わせ

ーープリンタブルウェアメーカーが現在抱えている問題点は何でしょうか。

プリンタブルウェアはシンプルなアイテムなので、差別化が難しいです。我々(フェリック株式会社)も、競合他社とどう差別化を図っていくか、どのようにPRしていくかという点が課題となっています。低価格路線で攻めようとしても、大手企業には到底敵わないのが現実です。多少価格が高くても、魅力のある商品をリリースしていくことに活路を見出していくしかありません。サステナブル商材といった面では、プリンタブルウェア業界の中で我々は先進的な取り組みを行っています。オーガニックコットンを使用したり、リサイクルポリエステルを100%使用したり。野菜や果物などの食品廃棄物から抽出した染料でTシャツを染めるプロセスは、他社では行われていなかった手法です。こうした点で他社と差別化をして、お客様にお届けしています。

ーーフードテキスタイルTシャツは一つ一つの個体差によって色の違いが見られるのでしょうか?


そうですね。製品染めなので、素体となるTシャツを染料の入った大きな窯の中に入れて入れて染めます。同一の窯にTシャツを100枚入れても、全部綺麗に染め上がるわけではないんです。多少の色ムラがあったり、窯の上部と下部では混ざり方が違うので、染め上がりには多少の個体差が出ます。そうした個体差ごと、皆さまには楽しんでいただきたいです。

ーーそういった個体差を、味とみるか不良とみるか。

そうですね。個体差についてもご理解をいただきながら、納得した上で買っていただきたい。そういった趣旨でフードテキスタイルTシャツを展開しています。

「完成までのストーリーを楽しんでほしい」

ーー最後に、SDGs配慮ウェアの購入を検討している方に向けて一言お願いします。

SDGs配慮ウェアの三本柱の内、オーガニックコットンTシャツを例に挙げると綿を栽培する人、工場で製品にしてくれる人、我々のように生産、プリントしてお客様に届ける人。川上から川下に届くまで、さまざまな人が携わりながらお客様に届いていくので、そういったストーリーを楽しみながら愛用していただけますと嬉しいです。地球環境に配慮し、農薬をなるべく使わないで栽培することで土壌汚染や環境汚染の問題を解消しています。また、後進国で生産される綿を仕入れて我々は後進国の経済水準をあげるためでもあります。このような一般の消費者の方の理解を深める活動、より良い商品を提供することに注力しています。その辺りをご理解いただいたうえで、SDGs配慮ウェアを直接手に取り、着用していただけますと我々としても嬉しいです。

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